どうも、SENSE(福祉特化型ホームページ・リーフレット制作屋)の田中です。
今回、いかにしてホームページのリニューアルに至ったのか、またリニューアルにおける制作内容について根掘り葉掘り赤裸々に語っていこうと思います。
で、裏話というと、ちょっとあれなので。
言葉を少し変えて制作秘話みたいなものを、制作者の観点から今回お伝えできればなー、と思い立ったので、冗談半分書いていきます。
いや、うそうそ。ちゃんと書きます。
人様の土俵でなにやってんだよ、て話ですが、きちんと先方に許可をいただいたうえで書いていますので、どうかこれでもか!ていうぐらい温かい目で読み進めていただけると幸いです。
ホームページのリニューアルに求めたこと
”直接アクセスにこだわりたい”
そう声をあげたのは、今回依頼主であり、王子苑の代表取締役、かっこよく言うとCのEのO、つまりCEOの山田さんによる言葉でした。
これは一体どういった意味なのか、わかりやすくお伝えすると、ご自身が使う福祉サービスについて、これから利用される方や現時点で利用されている方にも理解していただきたい、てことです。
もっと踏み込んだ話だと、王子苑のことについて知ってもらいたい……そういうことです。
ちょっと説明足らずだったので内容を加えると、利用の対象となっている方が自ら調べて、その過程で辿り着いた先が王子苑だったら、最高だなって話です。
ヒアリング後に静かにはじまる孤高の戦い
そのために制作者の私が意識したことは、王子苑様のもつ会社イメージを踏襲しつつ、見やすさ、読みやすさ、分かりやすさを考えてデザインに落とし込みました。
こうやって言葉にして書くと超簡単ですが、実際のところはというと、やってみればわかる。
まぢで、ムズっ!!
だけど、引き受けたからには弱音を吐けねー。
ましてや、この業界で食っていく覚悟でやりはじめたわけですし。もう後には引けねーわけで。
いや、むしろ、やるという選択肢以外ほかなかった。
そして、はじまる。フリーランスの孤高の戦いという名の狼煙をあげ、戦へ出陣する侍が刀を手に取るところを、私はパソコンを手に取り、ご依頼があれば、馬に乗るところを、誕生してからまもなく20年を迎えるボロ車に乗り、テキストを制作するためのインタビューをこなす。
インタビューが終わったかと思えば、その次は文字起こしの作業で。両耳にイヤホン、両手はキーボードにそえるだけ……もちろん、両手をそえるだけで作業は完結するわるわけでもなく、約1時間半にも及ぶ山田さんと私の会話ラリーを一語一句聞き逃すまいと、いつになく魂を込めてキーボードを叩く姿からは、今振り返ってみるとまるで何者かに憑依されたかのような、側から見るとヤバいやつだったなと思う。
それに、一時停止と巻き戻しをする画面のタップ率が異様に爆上がりしてしまった。
見やすさ、読みやすさ、分かりやすさの施工
ホームページの見やすさを実現するために意識したことは、企業カラーと余白のバランスです。
企業カラーであるアース(地球)カラーの主張が強すぎるのもいけませんし、文章で情報が溢れかえらないように、適切な文章量であること。だからといって意識しすぎるあまり説明足らずなのもダメ。
たかだか1行の文章であっても、言葉を選んで、必要であれば表現を変え、もっとも適した文章となるように整えました。
続いて読みやすさでいうと、文字の印象から柔らかさや優しさがもてるように、こだわりのフォントを使用しました。
使用しているフォントは「筑紫A丸ゴシック Std M」になります。
神は細部に宿るといった有名な言葉がこの世に存在しているように、フォントへのこだわりを見せてこそ本物のデザインと考えているからこそ、この部分には闘争心剥き出しにして取り組みました。
そしてフォントの世界は知れば知るほど、これが奥深く、カメラのレンズのように沼ってしまうオチが待ってました。
最後、分かりやすさについてですが、これはただ羅列されただけの文章をのせるのではなく、まとまりのある情報を構成するように意識しました。
そのために必要だったのは、適量の文章量を考え、言葉の表現力にも注意を払い、なるべく専門用語を使用せずに知りたい情報が得られるように何重にも校正を重ねました。
この辺は、利用が想像できるような文章を、といったゴールを明確に掲げていたので順調に作業も捗りました。
人は動くものに意識が向いてしまう
ただ読むだけではつまらない。
そう、心の声に耳を傾け、自分自身に対して正直になってみた結果、今回動画を取り入れてみました。
しかも、0.5秒の世界と言われる、ファーストビューにもっとも重要なヘッダー部分に。
ある種の挑戦とでも言いましょうか。
そうは言っても、テクノロジーが発展しまくりのこのご時世、ヘッダー部分に動画を組み込むのはなにも珍しいことではありません。大手企業もバンバン使いまくりです。
しかーし、先ほど同様に言うは易く行うは難しの類で、今まで培ってきた技術や知識を備え、たとえわかっている内容だとしても自身が保有する知識を疑ってかかっては何度も何度も見直して、撮影に挑みました。
案の定、寝不足は回避できず、それでも爽やかさを装い撮影には十分気を配り、いろいろな側面で魅了できるものを仕上げました。
ドローンを使用した空撮映像はそのひとつです。
撮影中、利用者様が嬉しそうに手をたたき、「ありがとー」と感謝の言葉をいただくこともあり、こちらこそ撮影の場を準備していただけたことを感謝したいぐらいありました。
あー、楽しかったなー。
さいごに
そんな感じで、あとサイトのページ数は最小限に、あまりごちゃごちゃとしたコーポレートサイトにはしたくない、といった山田さんからのご要望や私自身もそのような考えだったので、企業のイメージをデザインに落とし込むことができたのかなと思います。
今回ご依頼をいただけ、この場をお借りしてお礼申し上げます。
一緒に仕事をすることができ、心から感謝いたします。山田さんの人柄のよさには、まったくもって頭があがりません。
しかもユーモアも備えてて、まぢで最強。アフターフォローにて、引き続きお付き合いのほどよろしくお願いします。
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